時事通信より引用です
2007/11/06-19:53 利上げの必要性を強調=諮問会議議事要旨-日銀総裁 |
内閣府が6日公表した1日開催の経済財政諮問会議の議事要旨によると、福井俊彦日銀総裁が金融政策について「適切なタイミングでの金利引き上げは必要だ」と発言していたことが分かった。 福井総裁は国内経済について「非常に長い景気の回復・拡大局面がさらにこの先も続く」と指摘。米景気の下振れリスクを注視する姿勢を示しながらも、低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローン問題に伴う市場の混乱に関し「世界の金融緩和環境の維持と無関係ではない」と強調し、低金利の副作用に懸念を示した。 |
金利引き上げの必要性はずっと言われてることで、
頃合を見て上げましょうってことをずっと続けています。
日本の金融政策はかなり慎重な動きしかできないものです。
それはITバブルのときに金利を引き上げて、
その後見事にバブルが崩壊してしまったという経験があるからだそうです。
日銀は具体的な数値の目標や時期的なことについて明言を避けようとしますね。
これについては専門家や学者の中からかなり批判が出てきています。
実際にはほぼインフレターゲットと捉えられるような発言をしているのに、
そうではないといい、自らの発言、政策についての責任を逃れようとしています。
そういう姿勢では思い切った決断が必要なときにそれができず、
景気の変動に対応できない事態が起こってしまうのではないかと思います。
もっと自分の首をかけるつもりで、
もっと体を張った政策を実行してもらいたいですね。
実際今回利上げが必要だといったところで、
ABS関連パネル討論会でも言われている通り、
サブプライムについてはまだまだ影響が出てくる可能性があります。
そうしたらなかなか利上げなんかできないですよね。
上げるなら上げる、上げないなら上げないで、
こうなったら上げるとか要件を明確にして思い切った決断をしてもらいたいものですねぇ。