2007/11/12-20:21 政治空白が長期化=次期首相候補の資質に批判-ベルギー |
【ブリュッセル12日時事】北部オランダ語圏と南部フランス語圏との対立が先鋭化するベルギーで、6月10日の総選挙後、新政権が成立しない政治空白期間が150日を超え、過去最長を更新した。選挙で勝利し、次期首相候補とみられている北部の中道右派・キリスト教民主フランドル党の指導者、イブ・ルテルム氏が組閣に向け連立交渉を進めてきたが、時間だけを浪費、資質問題をめぐる議論にも発展している。 ベルギーは、北部オランダ語圏(人口約600万人)、南部フランス語圏(同約350万人)のほか、オランダ語圏にありながらフランス語人口の方が多いブリュッセル首都圏(同約100万人)の3地域が連邦制の下で国家を形成している。共通の言語や文化、歴史を骨格に持つ「国民国家」が主流の欧州にあって、「人工国家」と呼ばれるゆえんだ。 先週の連邦下院委員会で、この首都圏と同一選挙区を構成する郊外の一部地区をめぐり、フランス語を話す住民の投票権を制限する内容の法案が強行採決された。首都圏は本来、地理的にはオランダ語圏に属すため、民意をより反映させるべきだとのオランダ語圏議員の主張が通った形だ。フランス語を話す住民にとっては、こうした動きは「いんぎんな形の(暴力を使わない)民族浄化」(英誌エコノミスト)と映る。 |
ベルギーは地域で政党が別れているそうです。
結構特殊な国みたいですね。
また欧州の小規模国家にありがちな
中道左派が主流という国です。
そういう国は基本的に政治の混乱が続くときには
極右勢力が台頭してくるようです。
過半数を取る政党が現れないのは比例代表制をとってるからでしょうかね。
「数」というものを重視しすぎるんですよ。
その辺、やっぱりある程度は小選挙区くらいの厳しさが必要なんでしょう。
まあ、なんにせよ早く何とかしないと国民があきれて
極右勢力に流れてしまうでしょうね。