トルコ軍、特殊部隊も投入してイラク北部へ越境攻撃=軍当局者
12月2日13時27分配信 ロイター
[アンカラ 1日 ロイター] トルコ軍当局者は1日、イラク北部で非合法武装組織クルド人労働者党(PKK)に対してヘリコプターによる空爆や砲撃、特殊部隊による越境攻撃を行い、PKK側に大きな被害を与えたと述べた。
トルコのエルドアン首相はこの前日、政府が軍に対してこういった作戦を許可したことを明らかにしていた。 軍当局者によると、トルコ軍は約100人の特殊部隊をイラク領内に投入したほか、ヘリコプター最大6機を使ってPKKの拠点を空爆。特殊部隊はすでにトルコ領内に戻ったという。トルコ軍はウェブサイトで、PKK側に多数の死傷者が出ているとの見方を示した。 一方、PKKの関係者はイラク北部スレイマニヤで匿名を条件にロイターに対し、トルコ軍による攻撃はなかったとし、死傷者も出ていないと述べた。同地域では、約3000人のPKKメンバーが活動しているとみられる。 |
いつトルコ軍がイラクに攻め込むかと、
いろいろ憶測は出てきましたが
ついにきましたね。
トルコっていう国はヨーロッパで唯一のイスラム教の国なんですが
その大多数はスンニ派だと言われてます。
トルコの人口の多くを占めるトルコ人はシーア派に属するのですが、
トルコにはクルド人という民族もいて、クルド人はスンニ派に属するわけです。
トルコに住むクルド人は少数派と言いながらも1000万人ほども国内にいるそうです。
クルド人というのは民族国家を持たず、
どこの国でも少数派として扱われているのが現状です。
そのクルド人がトルコで独立をしようと運動をしていることから
トルコ政府とクルド人の対立が深まっていったわけです。
またイラク北部にもクルド人が多くイラクのクルド人がトルコの独立を応援していることから
イラクのクルド人とトルコ政府の溝も深まってきたのです。
で、そんなこんながあって今回の攻撃につながったと。
トルコの国民は基本的に親日家の人が多いらしく日本との関係は良好です。
イスラム国家にしては珍しいですね。
それとトルコはEU加入を狙っているため最近は国際世論の批判を浴びないために
穏やかな政策を取ってきたんですけどねえ。
日本はクルド人の組織(クルド労働者等、PKK)をテロ組織として厳しい対応をしてきたんですけど、
その行動だけじゃなくてそこに至る過程を見なきゃいけないですよね。
難民として入国してきたクルド人を強制送還したりして、
全然歴史を見てないですよ。
日本はたまたま単一民族国家(アイヌ人とかいろいろありますけど基本的には)なんで
平和ボケって言うか、その辺の感覚がわからんのでしょうね。
この事件に日本政府がどういう反応をするかはわからないですけど、
必ずどっちかの味方につかなきゃいけないんですか??
もっと中立的な立場で見てあげたも良いでしょう?と思います。