豪選挙で勝利、ラッド労働党政権が正式発足
12月3日11時43分配信 読売新聞
【シドニー=新居益】オーストラリア総選挙(11月24日投票)で勝利した労働党のケビン・ラッド党首は3日午前、第26代首相に正式に就任し、新政権が発足した。
ラッド首相は当面、京都議定書批准のための国内手続きを進める方針で、インドネシア・バリ島での国連気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)にも出席する予定。 |
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京都議定書を批准へ=ラッド・オーストラリア次期首相〔AFP=時事〕 |
少し前の話になりますが、
11月24日オーストラリアの総選挙が行われました。
以前から現職のハワード首相の危機説がうわさされていたんですけど、
案の定労働党のマクシン・マキューという元公共放送の女性キャスターに負けて落選してしまいました。
考えられる落選理由としては
①長期に及ぶハワード政権に国民が飽きてしまった
②労使改革を断行し、労働組合の力を弱め、雇用者が被雇用者を解雇しやすくした
オーストラリアは伝統的に労働組合の力が強い。そこで労働組合の支持を受けた労働党が躍進した。
③16年間経済成長が続いている中で、景気がいいからこそ野党に政権を移し野党暮らしによる能力の低下を防がせる
④オーストラリアは深刻な水不足の危機にあり、国民は環境問題に大きな関心を寄せている。
そこで京都議定書を拒否し続けたハワードより賛成を表明したラッドを選んだ。
とこんなところでしょうか。
ラッドの政策は「ミートゥー」とも揶揄され、
ハワードの政策と大きくは変わらないものとなっています。
その点では今後も安心できる。
今後のオーストラリアとして面白いのは
ハワードはブッシュの盟友とも呼ばれるとおり、親米路線をとってきました。
しかしラッドは中国に滞在した経験があり、中国語に堪能です。
今後成長していく中国の恩恵を今後より受けやすくなっていくんじゃないでしょうか??