南アフリカの貧困問題とジンバブエ

今週のニューズウィークの記事になりますが、

南アフリカで外国人排斥の暴力が広がっていると。

5月11日にヨハネスブルグ近郊で襲撃事件が発生して以降、40人以上が死亡。

負傷者は数百人に上る。

その多くはジンバブエやモザンビーク、マラウイなど貧しい近隣諸国からやってきた移民や難民だそうです。

暴動の一員とされているのは難民、移民の急増だといわれています。

特に政治的、経済的に破綻しているジンバブエからは100万人以上が流入していて、

そこに30%近い失業率と食料やエネルギー価格の高騰が乗っかってくるわけですから

経済的にはかなりの重荷になっていると。

そこで貧困層の不満が爆発して暴動が起こっていると。

南アフリカの失業率は昨年のところで25.5%だったそうなんですけど、

それにまずびっくりですね。

アフリカの国の中ではまともな国かと思っていたんですけど。

金とかプラチナとかダイアモンドとかかなり取れる国なんで

この資源高の時期だったらかなり潤っててもいいかなと思うんですけどね。

今横浜でアフリカ会議みたいなのやってるみたいですけど、

やっぱり中心は南アフリカになるんでしょうしね。

横浜宣言とか言ってて大丈夫なんでしょうか。

まあ南アフリカもしかりですけど、

すごいのはジンバブエの方。

ムガベさんっていう大統領の政策で、

どうやら白人を嫌っているらしく、

白人農家の農地を強制収用したんですね。

ところが大規模農業のノウハウを持っているのは黒人ではなく白人なので

農業で持っているジンバブエという国は急激に経済成長が鈍化していったんです。

食料自給率も急速に下がりますし、農産物の輸出も下がる。

そのことによってまず経済成長率がマイナス12.1%(2002年)に。

そして食糧不足による飢饉問題も出てきて、インフレ率が急速に上昇。

2008年3月のインフレ率は355000%だったそうです。

尋常じゃないインフレ率ですね。

第二次大戦直後のドイツみたいな感じなんですかね。

で、さらにこのままいくと2008年5月ではインフレ率1200000%になるんじゃないかともいわれているようです。

これは完全にムガベさんの政策の失敗としかいえませんね。

好き嫌いで政治を行っちゃいけないっていうわかりやすい例ですな。

やっぱりバランス感覚が必要なんですよ。

日本も一緒。

中国が好きとか嫌いとかそういうことじゃなくて、一番近い大切な国なんだから

うまく付き合っていかなきゃいけないってこと。

そりゃあの国に言いたいことはいろいろあるけど。

サッカーワールドカップでアフリカ中の期待がかかっている南アフリカですから

なんとか治安だけはよくなってほしいですね。