ここにきて突然のテロ指定解除となったわけですが、
完全にアメリカのなすがままという感じを受けました。
日朝の間では核問題もさることながら、
拉致問題という根強い問題があります。
テロ指定されると経済援助の制限や武器やそれに関する技術や知識の輸出の制限がされます。
日本としてはテロ指定を拉致問題解決のひとつの武器としていたわけですが、
それを有効に使うことなく指定解除されてしまってはもったいない。
1つのカードですから。
それがアメリカが日本に何も相談なく発表の30分前に電話で伝えただけという
なんとも日本が軽視された残念なニュースなわけです。
北朝鮮の問題は6ヶ国協議によって解決への道が作られているわけですが
やはり日本は近隣国として、また拉致被害国としてリーダーシップを発揮して行くべきでしょう。
それが今回何の相談もなくアメリカの決断をただ飲むのみという情けない結果です。
ひとつにはアメリカ政府が昨今の金融不安、イラク戦争の失敗による失点を補おうとした。
つまりなんかいいことして点数を稼ごうとしたこと。
大統領選も近いですから共和党としてできることをしておこうということでしょう。
そしてもうひとつは日本が金融不安と解散総選挙の時期に関して揺れているこの時期に
スキをつかれたというか。
いまならアソウはそれどころじゃないだろうってかんじで決められたんじゃないかと。
この問題賛否両論あるみたいですけど、
私は完全に日本のミスだと思います。
これだけ頻繁に総理が変わっていることもあって
アメリカとの関係構築もできていない部分もあるでしょう。
だからこんな重要な問題を電話で簡単に片付けられてしまうんです。
それに電話であっても何も言えずにただいうことを聞くのみ。
麻生総理が今回のテロ指定解除が拉致問題解決への一歩だと思っているんならそれは大間違いでしょう。
テロ指定解除は核問題の解決にはなっても拉致問題とは別問題。
北朝鮮としてはあととり問題で揺れているところもあるし
とりあえず経済援助だけはってことで今回の核計画検証を飲んだんだろうし
しめしめって感じでしょう。
志位さんも核問題の進展が拉致問題の進展になるみたいなことを言ってますけど。
そんなことはないでしょう。
何を言ってるんだか。