クリントン米国務長官は19日午後(日本時間20日早 朝)、ニューヨークでの玄葉光一郎外相との会談で、米軍普 天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題の進展に向け、日本 政府に一層の努力を求めた。21日午後(同22日未明)に は同地で、野田佳彦首相がオバマ米大統領との初の首脳会談 に臨む。沖縄県が県内移設方針に反発する中、野田政権も普 天間問題で苦しい対応を迫られるのは間違いない。 「普天間移設は引き続き日米合意に沿って着実に進めた い」。玄葉氏は会談で、普天間飛行場を同県名護市辺野古に 移設するとした昨年5月の日米合意を、野田政権としても堅 持する考えを伝えた。これに対しクリントン氏は、普天間移 設とセットの在沖縄海兵隊グアム移転予算に米議会が厳しい 態度を取っている現状に触れ、「早期に具体的な進展を期待 する」と迫った。 今回の外相会談は、首脳会談を前に日米間の懸案を協議し ておく「地ならし」の意味合いが強かった。玄葉氏は会談 後、記者団に「率直な意見交換を行って、極めて良いスター トが切れた」と自賛。しかし、クリントン氏が発足早々の野 田政権に普天間問題の進展を促したことは、県内移設へ地元 の理解を取り付けられない日本側への米政府のいら立ちを改 めて浮き彫りにした。 外務省幹部は、クリントン氏の発言を「これ以上の問題先 送りは駄目だという強いメッセージだ」と深刻に受け止めて いる。 折しもワシントンでは19日、沖縄県の仲井真弘多知事が 講演で「移設先は日本の別の地域を探した方が断然早い」 と、県外移設を求める考えを重ねて強調。辺野古への移設に ついて「完全に見直す必要がある」と訴えた。 野田政権発足直前の今月1日には、防衛省が移設先に関す る環境影響評価(アセスメント)の「評価書」を年内にも提 出する意向を仲井真知事に伝え、沖縄側のさらなる反発を招 いている。移設実現へ具体的な取り組みを迫る米政府と、県 内反対のボルテージを上げる沖縄県。日米同盟の深化へ普天 間問題の解決は避けて通れないが、鳩山政権以降、深まるば かりの混迷に「打つ手なし」(政府筋)というのが実情だ。
東日本大震災ですっかり置き去りにされていますが、
民主党の舵取りが怪しくなってきた要因の一つは
この普天間基地問題。
そりゃもちろん今の日本で一番重要な問題は復興対策ですがけどね。
ただ、国家の3要素は国民・領土・主権(国家の権利及び義務に関する条約第1条)
だと言われるとおり、
国土に関する問題は最も重要な問題と言えるでしょう。
さて、鳩山政権のときに、
「最低でも県外」と発言をしたところから
混迷を極めたこの問題。
この発言は何だったのか?
田原総一朗の新刊によれば、
何の策略もなかった。
というのが結論のようですが、
実際、鳩山さんはしょーもないのはそうなんですが、
もし万が一何か策略があって、何らかの事情でそう進まなくなってしまったとしたら。。
それはそれで説明はほしいですよね。
なぜあの時ああいう発言が出てきたのかと。
ただ、ほんとに何にも策はなかっただろうなって気はしますが…
そこで、これからの基地移転問題も含めた領土問題を片づけるには
あらゆる資料、あらゆる証拠、あらゆるデータを用意して、徹底的に他国と話し合わなきゃいけない。
特に、中国韓国との領土問題については資料を精査すれば必ず日本の主張がただしいはず。
そこは原理主義的な決意で主張することが必要だ。
基地問題についても徹底的に沖縄住民・アメリカ政府と話し合い答えを出さなければいけないでしょう。