外国為替市場でユーロ建てMMF(マネー・マーケット・ファンド)の募集停止が新たなユーロ安要因になるとの見方が浮上してきた。欧州中央銀行(ECB)の利下げをきっかけに、欧州MMFの新規募集を停止する動きが相次いでいる。投資資金のユーロ建て債券への流入が細り、需給面からユーロの弱含み要因になる可能性がある。
12日の東京外国為替市場では、午後になってユーロ売り・円買いが加速。夕方には1ユーロ=96円台後半までユーロ安・円高が進んだ。ユーロはこの1週間で、対円では約3円下がった。対ドルでも同日の欧州市場で1ユーロ=1.21ドル台までユーロ安・ドル高が進んだ。
同日の欧州株が一斉に下げて始まるなど、南欧の信用不安が根強いのがユーロ売りの主因だが、外為市場ではユーロ建てMMFの募集停止に注目する向きがある。
MMFは投資家から資金を集め、主に短期の公社債に投資する金融商品。利回りが比較的安定している投資商品として、大手金融機関などが組成している。
5日のECBの利下げ決定を受け、米金融大手ゴールドマン・サックスは米国で販売するユーロ建てMMFの新規募集を停止。米銀大手JPモルガン・チェースもユーロ建てMMF5本について新規資金の受け付けを取りやめた。MMFが投資する高格付け債券の利回りが大幅に低下、運用コストをまかなう十分な収益が得られないためだ。
みずほコーポレート銀行の唐鎌大輔マーケット・エコノミストは「これまでMMFを通じてユーロに流れていた資金の一部がごっそり無くなり、ユーロ安の要因になっている」と指摘する。「ユーロ圏で現在の低金利が続く限りはユーロ建てMMFの募集再開は難しく、中長期的なユーロ安要因になる」(国内証券アナリスト)との声も多い。
一方、ECBの利下げを受け、超低金利で調達したユーロを売って、資源国などの高金利通貨を買う「ユーロキャリー取引」も活発になっている。ユーロ売りの根っこにある南欧の信用不安や景気後退への懸念も依然として根強い。
複合要因からユーロ売りに勢いがついてきており、シティバンク銀行の高島修チーフFXストラテジストは「ユーロはさらに下がる可能性がある」と指摘している。
MMFが募集停止を停止するということは
結構なことになってるということなんですよね。
今月の6日にECB(欧州中央銀行)が利下げを発表し、
ユーロの政策金利が0.75%と過去最低の水準になりました。
同時にイギリス、中国でも金利が下げられ、
欧州危機の深刻さをうかがわせることになっています。
日経の記事では「ユーロキャリー取引」が
活発化しているということですが、
ちょっと興味があるのが、
キャリー取引は基本的に市場にとって悪材料となるニュースが出ると
その巻き戻しの動きがおこるという法則があります。
今の状況ですと、欧州で悪材料が出るので、
ユーロで保有するのを嫌がるのか、
それとも巻き戻しの動きが勝つのか。
それはつまり
ユーロ安が加速するのか、
巻き戻しで一旦ユーロ安が落ち着くのかということでもあるわけです。
個人的にはキャリー取引がある程度の量になってしまえば、
悪材料が出た際に巻き戻しの動きが強くなるため、
長いトレンドでみるとそこが為替の転換点になるのではないかと思っています。
ただ、キャリー取引の量って
実際にどれだけの動きが出ているのかが把握できないので
非常に判断は難しいんですけどね。
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